全米州CIO協会(NASCIO)は毎年、戦略的優先事項のトップ10リストを発表しています。2026年は人工知能(AI)が1位となり、これまで12年連続で1位だったサイバーセキュリティとリスク管理は2位に下がりました。
この変化は、全く予想外というわけではありません。政府機関も他の業界と同様に、新しいAI機能やAIエージェントの導入を進めています。公共分野のITリーダーは、AIがサービスの質向上や業務効率化に大きな変革をもたらすことを理解しています。ただし、その変革を進めながらリスクを管理することが課題です。
多くの州政府および地方自治体は、すでに主要なAIプロジェクトを始動しています。たとえば、デジタル体験の向上させるために、ユーザーの要求や質問に迅速かつ一貫性を持ち、規制に準拠した回答を提供できるAIを活用したチャットボットを構築しています。また、業務を自動化して効率を高めるAIエージェントの開発も進めています。
こうしたAI導入の取り組みは、セキュリティ対策を後回しにして進めてしまうことがありますが、AIのセキュリティ対策は重要課題であり、ITやセキュリティの担当者は、データやAIモデルの改ざんを防ぎ、機密情報の漏えいにつながる攻撃を防ぐと同時に、AIが誤った情報を出さないよう、出力の正確性も確保する必要があります。